アクティブ・ラーニングとは「主体的・対話的で深い学び」のことです。

「何を学ぶか」から始まり

「何が出来るようになるかを考え」

「そのためにどのように学ぶか」

を考えながら自分で改善していくことを意味します。

「主体的」

ある事柄を出来るようになるためには、自分は何をどうすればいいのか、気付き、行動し、改善する力を身につけること

「対話的」

周りの人たちと共に考え、学び、新しい発見や豊かな発想に気づくこと

「深い学び」

単元や科目を超えた知識を結びつけ、物事をさらに深く理解することが出来るようにすること

新しい教科書で、「これからの先の時代、さらに大きく変わっていく世界で子どもたちが生きていく力をつけさせる」というのが目的です。このため中学校の教科書はここ何年かで最も大きな変更が行われることになりました。 

アクティブ・ラーニングの概念が分かりにくいかもしれません。

ここで、自転車を使ってたとえてみます。

・今までの教育は

「自転車に乗れるようになろう！」

・これからの教育は

「自転車に乗って、

　どこにいこう？何をしよう？」

に変わります。

主体的とは、自分が何をしたいか考え、行動していくことなのです。こうした力をつけていくことをめざしています。そのための教科書改訂であり、入試問題の変化なのです。

間違いなく一番大きな変更点は英語に関することです。

下の図は、文部科学省が発表している今後の英語教育に関する方針です。

国際化社会の中で、日本人の英語力は極めて低く、この底上げを図る狙いがあります。

平成29年度英語力評価及び入学者選抜における英語の資格・検定試験の活用促進に関する連絡協議会（第1回） 資料3 学習指導要領の改訂等について より

小学校の英語は、いままでは「外国語に親しむ」「外国語に興味を持つ」といった程度のものでした。これからはそうではありません。成績がつき、そしてその学習内容は中学校に引き継がれるのです。 

中学英語の教科書は、基本的に小学校で習ったことに関してはわかっている前提で作られています。もう、中１の最初に、アルファベットの書き方、順番から勉強をはじめる時代は終わりました。中１の最初から、複数の文法を同時に学ぶことになります。さらに（実現可能なのかどうかはさておき）英語の授業は英語で進められます。

①単語数が大幅に増加

小学校で扱った英単語数

　600～700語

中学校で扱う英単語数

　1600～1800語

中学３年までで学習する単語数は、合計2200～2500語程度になります。 これまでは中学で1200語程度でした。

②新規学習項目が追加

今まで高校で学習した文法が中学の学習範囲になります。

　「現在完了進行形」

　「原形不定詞」

　「仮定法」

などの単元です。

③その他の変更点

・英文の語数が全体的に増加

（1ページあたりの分量が増える）

・実生活に即したさまざまな英文が収録

・リスニング・ライティング・スピーキングに実生活に即したバリエーション豊かな設定がされる。

たとえば、

・表やグラフを使ったスピーチ

・ガイドブックやレシピ

・ブログやインターネット記事

・ホテルでの会話や店内

・非常時のアナウンス

などが盛り込まれています。

→これらは高校入試の問題にすでに反映されています。

英語に関する習い事を何もやっていない、近くの英語塾にこのまま通っていて大丈夫か心配、など、英語学習に関するご相談も受け付けています。対策は「できるだけ早く英語の学習を始める」ことです。NPSでは、小学校低学年から始められる英語学習を取り入れ、地域の生徒さんたちの英語力の底上げを支援しています。