今日は高校入試後期試験の合格発表日です。毎年この日がやってきます。高校入試の総決算の日でもあります。私が初めて高校入試の合格発表を経験したのは、今から35年前の昭和57年のことです。当時は今のように前・後期制ではなく、私立も公立も一発勝負でしたので、不合格だった時のショックは生徒にもわれわれ教師にも大きかったと記憶しています。当時ある女子生徒が第一志望の公立高校が不合格となり、私の前で大泣きしてました。20代前半だった当時の私にはどう慰めていいのか分からず、黙って傍にいてあげるだけでした。他の合格したたくさんの生徒たちの喜んだ顔に感じた満足感や達成感は一気に吹き飛び、生徒に二度とこのような思いはさせたくない、自分も二度とこのような思いをしたくないと心に誓ったことを35年たった今もつい昨日のことのように感じています。そしてこの思いこそが私が今も教師を続けている原動力なのです。
人生にとって高校入試だけが全てではなく、今後も大学入試や就職試験、また社会人になってからも様々な競争は続きますし、今日の結果だけで人生が左右されるわけではないことは重々わかっていますが、教え子全員が笑顔で発表日を終えられることを毎年願ってやみません。