昨日6日ぶりに小学2年生の男児が保護されました。本当にホッとしましたが、しつけの一環として山中に置き去りにしたことが原因のため、このことが話題ともなっています。私は子育てをしたことのない人がいろいろ意見を言っても、実態を知らない人の理想論ですから聞く耳さえ持ちませんが、今回の件はしつけの難しさの一面を露呈しているように思えてなりません。子供は善悪の区別を教わらない限り、未熟なまま大人になってしまいます。従ってしつけは必要です。ただ「厳しすぎるしつけ」という言葉がしばしば用いられることに違和感を感じています。家庭や子供によって状況は様々ですから、ひとくくりにできるはずもなく、また具体的な線引きもできない以上、その判断はそれぞれの親にしかできないことでしょう。結局外野が言うことは当事者ではない、無責任な立場からのものですから、好き勝手に言っている感がぬぐえません。私は二人の子供を育てましたが、しつけとして本人達にいつも言っていたのは「他人に迷惑をかけるな」「自分がされて嫌だと感じたことを他人にするな」の二点だけです。細かいことはいろいろ言ったかもしれませんが、勉強や部活等に関しては「さぼった分は自分に帰ってくる」という自己責任であり、そこは助けない旨を伝えてきました。つまり依存心ではなく自立心を付けさせる方向でした。また「口で言って分からない奴は動物と同じだから叩くしかない」と鉄拳制裁を実行しました。今振り返ってみるとそれが正しかったかどうかはわかりませんが、人様に迷惑をかけることなく成人したことに親として一定の責任を果たせたと思っています。今回の他人に石を投げた、迷惑をかけたことを重要視した父親のしつけには大いに賛同しますし、置き去り行為もその一環でしょうからそう判断した父親を尊重しますが、結果だけを見るとその判断には疑問符がつくかもしれません。しかしその判断の是非に関しては当人である父親が一番感じているわけなのですから、外野は黙っていましょうよ。私は今回の件でしつけの難しさを改めて痛感しています。