今年は父の23回忌です。父は42歳、私が15歳の時に癌を患い20回以上手術を受けて63歳で亡くなりました。長い闘病生活で母も相当苦労したようです。私は18歳より家を離れていますので、その様子をそれほど見たわけではないため、あまり記憶には残ってませんが。お墓は最初は造らずお寺にお骨を預ける形をとってましたが、10年ほど前に成田にお墓を建て、地元の北海道よりお骨を持ってきました。長男ということもあり、墓守になることにしたのです。私はもともと無宗教で自分が死んだら「墓は無用、骨は庭に撒いてくれ」と家族に言っていた人ですから、お墓を建てるなど露ほども思ったことはありませんでした。ところが倫理法人会で親子関係の大切さや先祖に対する尊敬の心などを教わり、趣旨変えをしてお墓を建てました。お墓は定期的に掃除や墓参りをする必要があります。最初はおっくうな気持ちが先行して、あまり積極的にやりませんでしたが、最近は妻と一緒に墓参りをする回数が増えています。今朝も天気が良いので朝の早いうちに行ってきました。お焼香をする際には父に年老いた母のことを見守ってほしい旨をいつもお願いしています。子供の頃は両親に全く似ていなくて、橋の下から拾われたのかもと思ったほどですが、最近は自分でもびっくりするくらい父に似てきました。鏡に映る顔やしぐさが自分の父の記憶とそっくりなのです。親子の血の繋がりを父が亡くなって相当な時間が経過したころに感じることに悔恨の情が湧いてきます。孫をもつ身となり、娘の子供ですが息子によく似ているなあと感じます。息子は私と似ているので孫も私と似ているのでしょう。自分ではよくわかりませんが。墓参りをするたびに父から私、そして息子、孫へと続く血の繋がりを感じずにはいられません。