最高裁における自衛隊機飛行差し止め訴訟で、飛行差し止めを認めた1、2審を破棄する逆転判決が出ました。公共性を重視しての判決でした。この判決には賛否両論あるでしょうが、昨今公共性よりも自分たちの利益を守ろうとしたり、強調したりする風潮が気になります。幼稚園建設に子供がうるさいからと反対する住民、電車にベビーカーは迷惑だという人々。待機児童や少子化問題がクローズアップされているにもかかわらずなぜそうなるのでしょうか。近隣のごみ処理工場や葬儀場建設などに反対する住民、放射能で汚染された土壌搬入に反対する住民。気持ちはわかりますが、お互いに少し譲り合う精神を持てないのでしょうか。私には自分本位が少々強すぎるように映ります。対案もなく他の場所があるはずだと反対するだけの行動にはがっかりしてしまいます。譲り合う精神を見たいというのは高望みでしょうか。