受動喫煙問題で居酒屋を完全分煙する方向で話が進んでいるようですが、ぜひ実現してほしいものです。さて自分が禁煙してからすでに30数年経過しています。当時は男性の喫煙率が90%を超えていたので、ほとんどだれもが喫煙していました。禁煙したいと思う人は少なくなかったはずですが、周りが足を引っ張って禁煙の邪魔をする風潮もありました。20歳から喫煙していた私は最高一日40本吸っていましたが、おいしいと感じるときはあまりありませんでした。でも当時は皆が吸っているから自分も吸わないと格好悪いというイメージがあり、惰性で吸っていたような気もします。数年喫煙した後、何度かやめようと試みたのですが、周りに黙ってこっそり禁煙しているとどうしても長続きしませんでした。そこで自分はプライドが高いので周りに宣言して禁煙すれば、退くこともできないから成功する確率が高いだろうと思い、友人たちの前で「今から禁煙します。ついては今持っているたばこもライターもあげます」と言って、本当に上げてしまいました。友人たちからは「無理だからやめとけ」と散々言われました。またしばらくの間、食後や飲み会の時に「おいしいよ、吸いなよ」と煙を吐かれて、悪魔のささやきを受けましたが、誘惑に負けず何とか乗り切ったのを覚えています。今振り返ればひどい友人たちですが、当時はそんなものでした。禁煙してから10年以上喫煙する夢を見ましたが、最近はたばこの臭いがするとすぐに逃げるほどです。変われば変わるものですねえ。