字の巧拙 2

 前回字に関して持論を展開しましたが、昨日某校舎の卒業生がアルバイト講師を希望して履歴書を提出してくれました。大学1年生でまだ18歳ですが、何と達筆なこと。びっくりして履歴書を確認すると毛筆4段、硬筆3段取得とありました。かくありなん、納得です。ここまで努力したことに敬意を感じるとともに、これくらい達筆な字が書ければと垂涎の想いが芽生えたほどです。前回にも綴りましたが、字の巧拙にあまり関心を持たない人は少なくありません。教師という職業柄、保護者様に手書きの書類やノートを渡すこともしばしばですから、私は字の巧拙で信頼感は随分変わると考えています。しかしどう贔屓目に見てもお粗末な字体にもかかわらず、これに無頓着な教師が少なくありません。公教育の方々で過去に達筆な方は先達は別として、同年代以下ではほとんどお目にかかってません。私的教育機関である当社のスタッフでも字のレベルは決して高くありません。『師』とは全てにおいて弟子を上回ってこその存在という考え方を持ち、またその実践をするからこそ、弟子(生徒)は師(教師)についてくるものだと私は常々考えています。学問や知識上で指導的立場にあるのは当たり前なのに、それだけで十分と考えているのでしょうね。公的私的を問わず、このような教師が多くを占める現実に嘆息したい気持ちで一杯ですが、今後も諦めることなく朝礼を通して少しでも当社の社員を感化していく所存です。