褒める

 昨今は勉強でもスポーツでも「褒めて伸ばす」ことが主流になりつつあるようですが、私は『褒める』ことがあまり得意ではありません。若い頃は 『褒める』 ことがなかなかできませんでした。おそらく厳格な父の影響が大きいようです。自分で言うのもなんですが、学生時代は成績上位者で学級委員長や生徒会役員などを積極的に務めるなど、いわゆる優等生の部類に入っていたと思うのですが、父親から褒められたことはほとんど記憶にありません。大学入試では第一志望に受からず第二志望の大学に進学したのですが、情けない奴と叱られ相当憤慨したのを覚えています。現在の職業に就き、生徒を褒めることは上手くなりましたが、大人を褒めることは非常に少ないですし上手くありません。つい自分と比較してしまうため素直に褒め言葉が出ないのでしょう。また私は自分に厳しいため、人にも厳しく接する所があります。だから粗ばかりが見えて褒めることができないのかもしれません。そのため被害を被っているのは一緒にいる家族、おそらく妻が一番の被害者です。次に二人の子供。今は孫です。孫でも、いえ孫であるからなおさら厳しく接してしまいます。社員にも厳しいのかもしれません。それぞれに愛情は相当持っているのですが、言葉に出さなければ身内は理解してくれても他人には難しいかもしれませんね。 『褒める』 ことの重要性は熟知しているつもりですので、生徒以外を 『褒める』 ことを今以上に意識します。