水筒

 5年ほど前に近隣に数百世帯の大型分譲地ができたため、大勢の子供達が小学校に通学しています。横断歩道を数十人で渡る姿を何とはなしに見ていると、皆 『水筒』 を下げていました。暑い日が続いているので当然のことなのですが、ふと自分達が子供の頃は遠足や運動会以外は『水筒』 を持たされた記憶がないことに気が付きました。喉が渇けば蛇口の水を飲むのが当たり前でしたから 『水筒』 を持っていく必要はなかったのです。たぶん持っていくとダメだと注意されたと思います。 今の子供達は蛇口からの水を直接飲まないのでしょう。暑い日、公園の水飲み場は私が子供の頃は順番待ちであったほどですが、今はそこから水を飲む人は少なく、手洗いにしか使われていないかもしれません。自分も最近は蛇口から直接飲むことは少なくなっています。水道水には栄養があるそうですが、市販の水に慣れている今の世代には聞いてはもらえないでしょうね。時の移り変わりをここでも感じた次第です。