李下に冠を正さず

 『李下に冠を正さず』は昨日の国会閉会中審査に出席した安倍総理が、答弁の冒頭で述べた言葉です。内閣支持率の急落により求心力の低下が叫ばれている首相がこの危機を脱出できるかに関心が集まっていますが、私はこの言葉の意味に注目しています。簡単に言うと「誤解を招くような行動はすべきではない」という意味ですが、最初の審議時点で首相がこの言葉通りに丁寧な対応をしていたなら、ことはそう大げさにはならなかったでしょう。『後悔先に立たず』ですが、我々も『対岸の火事』にせぬよう日頃の言動に注意せねばなりませんね。