先日歯の詰め物が取れたので歯医者に行ってきました。歯医者というと私の年代では恐怖の存在でした。今の子供たちは幼少のときから親を中心に歯磨きされていますから虫歯のない子がほとんどですが、私たちの世代は夜の歯磨き習慣すらない時代だったので虫歯になる子が少なくありませんでした。私もその一人です。虫歯ですから痛いので治療のために歯医者に行きます。しかし当時は今と違って抜歯以外の治療に麻酔をすることがほぼなかったと記憶しています。従って麻酔なしに歯を削られるのですから神経に触れて激痛です。大人は我慢できても子供たちは大泣きです。入る前から大泣きしている子もいました。でも当時は泣くとお医者さんはとても怒るのです。看護婦さんに身体と顔を抑えられて、大泣きしても口を力づくで開けられ歯を削られている子供の姿は恐怖そのものでした、私は人前で泣くのが大嫌いでしたから激痛を懸命に我慢してましたが、歯医者はしばらくトラウマになりました。成人後に虫歯の痛みを我慢できずに歯医者に行った時も、激痛に耐えるしかないかと諦めて行きました。ところがその頃から麻酔治療に切り替わっていたため、初めて受けた無痛治療(今では当たり前ですが)にいたく感動したものです。当たり前ですが治療方法も医学の進歩とともに大きく変わりました。また病院側による昨今の丁寧過ぎる対応には多少違和感を感じますが、これも時の流れなのでしょうね。今回の治療でも「少しでも痛いときは麻酔をしますから言って下さい」と言われましたが、痛いというのは嫌いなので痛くても黙ってました。頭の固い昭和世代なのでしょう。