昨日は朝早く父親の墓参をした後に、埼玉県川口市の施設にいる母親を三ヶ月ぶりに訪ねてきました。来訪の件は施設に伝えてあったのですが、母は近隣で世話人となっている弟が来るのだとばかり思っていたため、私の顔を見てかなり驚き、嬉しかったのか泣かれてしまいました。外出許可をもらい昼食を共にして母の話を聞きました。ボケてはいないのですが高齢のため同じ話を何回もしていました。母は要介護3で一人で生活することは難しいため弟の元を離れて施設に入ってますが、同居の方は痴呆が進んでいるので、通常の会話もあまりできず食事や排泄まで面倒を見てもらっている方がほとんどです。そのため会話をする人はヘルパーさんだけという寂しい状況だそうです。痴呆ではなく話好きな母にとっては、話し相手がいないのは辛いとこぼしていました。4年前に自分の所から弟の所に勝手に行ってしまった母ですので、自業自得だろうという想いはありますが、会うたびに老けていく母を見るのは残念です。親孝行と思って顔を見せに行っていますが、正直そんな母の姿は見たくありません。弟には毎月そんな母に「好きなものを買ってやってくれ」と生活費の補助を送っています。しかしお金だけでは親孝行にはなりません。それはわかっています。朝は父の墓前でそのことを心で詫びてから向かいました。帰るときも母は寂しいようで泣いていました。優しい人ならば抱擁したりするのでしょうが、悲しい感情を露わにすることを格好悪いと考える私は、軽く会釈をしてすぐに施設を後にしました。未熟な私には素直な親孝行は難しいです。11月は母の誕生日なので再び訪問して親孝行を欠片ではありますが実践してきます。