読書の秋

というわけで、先日図書館から大量に借りてきた本の中から、

読了したものをご紹介。

 

私が高校生くらいのときから、大好きでずっと読み続けている、

北村薫さんの『太宰治の辞書』、そして『八月の六日間』です。

 

『太宰治の辞書』は、16年ぶりの「円紫さんと私」シリーズ新作です。

 

主人公の「私」は読書が好きで、落語も好き。ひょんなことから落語家の「円紫さん」と知り合いになり、

助言を受けながら成長していきます。どの本も、大きな事件が起こったりするわけでは無いのですが、

それでもしっかりミステリーです。

1作目で女子大生だった主人公が、前作では社会人に、そして今作まさかの成長・・・。

しかし、その本質はかわらず、引き続き本が好き、気になる事はとことん調べる、ユーモアも忘れない、

やっぱり素敵な主人公でした。こんなふうに本が読めるようになってみたいものです。

 

 

『八月の六日間』、こちらは、これから私がやってみたいことにぴったりな内容で、続きが気になって一気読みでした。

主人公は、ふとしたきっかけで登山に行くことになり、どんどん山の魅力にはまっていきます。メインが登山なわけではなく、やりきれない現実や、つらい気持ちに、山に登ることで立ち向かっていく。そしてそのときには必ず本を持っていく。

さわやかな読後感で、一緒に山に登っている気持ちになりました。

数年前からずっと山登りしたい!といい続けている私にはタイムリーな本。文庫で買って、山に行くとき持って行きます。今年こそ!

 

東金スクール 坂上