大人の味覚

 私は子供の頃は好んで食べられなかった物が、大人になってから食べられるようになった物が結構多いのですが、皆さんはいかがでしょう?私が子供の頃は今ほど品種改良が進んでいないため、一般的に野菜や果物類は今と比べると全く美味しくなかったと思います。トマトなど野菜類は苦いし、イチゴをはじめとした果物類もそれほど甘くはありませんでしたから、子供の口には合わなかったことでしょう。実際トマトは固くて苦いため砂糖を付けて食べていました。それでもピーマン、レタス、紫蘇、春菊、リンゴ、梨、メロンも嫌いでしたし、骨の多いカレイや鰯などの魚やカニなどの甲殻類も苦手で、ウニ、ツブといった貝類は食べることすらできませんでした。好きなものは肉類でしたが、当時は牛肉は高かったためほとんど食べたことがなく、もっぱら豚肉か北海道なので羊の肉(ジンギスカン)が中心でした。これほど好き嫌いが多かった私ですが、現在は食べられないものはほぼありません。セロリとパクチは少し苦手ですが食べられないことはありません。蛙やハトといったゲテモノも中国で出されましたが全然平気でした。大人になると味覚が変わると言いますが本当ですね。最近は生野菜をドレッシングなしで食べています。品種改良の賜なのかそのまま食べても十分美味しいです。まあ味覚が変わったおかげで色々な美味しいものに目覚めることが出来たので何よりなのですが、子供の頃の味覚は一体なんだったのでしょう…。