今月は転職の時期でもあります。表題の『青い鳥症候群』に罹患した人は自分を過大評価または誤解して、現実と理想のギャップに不満を感じるあまり、理想を追い求めて次々に新しいものを手に入れようとする傾向にあるとされ、主に天職を求めて何度も転職を繰り返す、忍耐力に欠ける若者を指して用いられることが多い言葉です。私を含めた年配者は何て馬鹿げた考えだ、自分に合う仕事などそうあるべくもなく、仕事に自分を合わせるのだという人が多いと思いでしょう。戦後の混乱時期や高度経済成長期とはいえ、まだまだ貧しかった時代に育った我々団塊の世代とそれに続く世代と、衣食住に不自由ない環境で生まれ育った世代とでは、この言葉だけではなく様々な点で考え方に相違があるのは致し方ないのかもしれません。我々の世代にしても戦前の方々から見ると十分恵まれている世代なのでしょうが、衣食住で苦労している発展途上国の人々の映像を見るにつけ、先進国の様々な悩みは恵まれている人々の贅沢病だと思ってしまいます。