大学生の時に学費と生活費稼ぎを目的に始めたこの仕事ですが、もともと子供好きだったこともあって、すぐにこの仕事が好きになり、以来ずっと携わり続けています。受験の一年を本格的に教えた最初の生徒たちは丙午生れですから、その子たちは今年52歳になります。みな中年期を通り越して壮年期に入っていますが、私の記憶の中では中学3年生の彼らでストップしていますので、再会してもわからないでしょうね。今月からまた新たな受験生を教えています。最初の教え子と同じ15歳。当時とは比べようもないほど豊かで便利な時代に生まれた世代ですが、私にとってそれほど大差はないと感じています。子供が持つ純朴さは今も昔も変わりません。変わったのは大人ですね。言い方が悪いかもしれませんが親と教師はかなり質が落ちたと感じてます。戦後の民主主義教育、大学紛争を経て我々世代では浪人が当たり前だった偏差値教育、個性重視や迷走したゆとり教育など変遷を重ねてきましたが、教育はその国を作ります。純朴だった子供達が成長して社会に出た際に、依存心より強い自立心をもてるよう今後もこの仕事を続ける所存です。この仕事が好きだから…。