家族と合流して1年半ほど過ぎた高3の春に父は癌が再発しました。今度は人工肛門となり、手術後は辛い放射線治療を受けることとなったのです。父のふさふさだった髪の毛が全て抜け落ちました。また人工肛門は自分の意志で排泄できないため、常に大きな袋を身につけていなければなりません。腸が短いため消化も進まず、また冷たい飲み物は下痢を誘発するため本当に大変そうでした。治療のため警察官の仕事を休み、1年間後は休職となり、収入も減って家計的には3人の子供を育てるのに相当な苦労をしたことでしょう。今ならわかります。しかし私にとってこの年は大学受検の年だったのです。中3の時と同様に受験を諦めるよう親戚の方々から強く言われました。しかし自分は大学に進学するためにこの高校に進学したという強い思いがあり、素直に耳を貸すことはできませんでした。To be continued.