生まれた時から物に溢れ、我々世代が経験した貧しさとは縁遠い環境で育った世代とでは、豊かさの指標が異なるのも致し方のないと思います。『コト主義』では「物より経験や体験」といった精神面の豊かさに重きを置いています。体験に投資することに価値を感じ始めたのでしょう。旅行や趣味もその一つです。これは先進国全般に見られる傾向で、消費の飽和なのか物欲の減退なのか判別はつきにくいですが、洋服や家電・車の購入が減少している一方で、住居費は増加しているそうです。つまり食事や人との付き合いに消費しているのです。日本では通信費が顕著です。年収が下がっているのにもかかわらず、通信費は上がっています。他の消費を削っても通信費は削らない、いや削れないのでしょう。これも『コト主義』の一環かも知れません。今後はどのような世の中になっていくんでしょうか。変化が激しくて、ついていくことが難しいですね。