普通選挙法が1925年に成立してから約100年近くになります。
1945年の改定や選挙年齢引き下げなどの変化を経て今に至ります。歴史の学習で自由民権運動や大正デモクラシーなど扱っていますが、この選挙権を手に入れるためにどれだけ多くの血が流れたかを説明する時間は残念ながらほとんどとれません。テストや入試で点数をとらせることが我々の仕事です。答案をつくることに十分な内容を伝え終えたら単元を先に進めることになります。ただ、時々これでいいのかと思ってしまいます。授業をしていると「昔のことを今さら勉強して何になるの?」という声がでます。「人間の愚かな面を積み上げたのが歴史だ。それを知ることで同じ轍は踏まないようにすることが勉強だ」と答えていますが、ほんものの学習と私が行っている点数を取らせる授業とは大きく乖離していることでしょう。先人達が血を流しても手に入れた選挙権は大切にしなければなりません。投票しない人の割合が高いのは前述の得点をとればよい授業が少なからず影響を与えているのかもしれません。
みなさん、清き1票です。21日は意思表示をしましょう。
あっしー