西向く侍

 一年のうち小の月、つまり30日しかない月の覚え方ですね。子供の頃に皆教わったものですが、一体だれが考えたのか不思議です。またなぜ大の月と小の月があるのか不思議でした。そこで調べてみると西洋暦はローマのシーザーが作ったのは有名で、世界史の教師である私も熟知していますが、当時ローマは3月から始まったので、大と小の月を交互にして最後の2月を29と30日で閏年の調整をしていたそうです。知りませんでした。その時は順番ですから8月は30日でした。ところがローマ帝国最初の皇帝アウグストスが自分の誕生月の8月が30日であることを気に入らず、2月の1日を8月に持ってきました。でもそうすると大の月が3月連続となるので9月以降の順番を入れ替えて、今の順番になったとのことです。時の権力者の我儘はすごいですね。