北杜夫(きたもりお)
代表作に「どくとるマンボウ」シリーズがあるのでこちらの方を読んだ人が多いのではないでしょうか。私は今から紹介する船乗りプクプクの冒険が好きでした。読んだのは中学1年生のころです。
主人公の少年が本を読む→物語は途中までしか書いてない→気づいたら本の世界に入り込んでしまい物語の続きが始まる系のお話です。非常にタッチの軽い文章で低学年だった私にも読みやすくところどころにあるユーモアが飽きさせないポイントになっていたのかな?と今では感じています。冒険は基本ハチャメチャ系の世界観です!
当時の感想なんてこのくらいのものでしかなかったです。その後、中学2年生以降は読むことはなくなりました。高校生以降になって、あの斎藤茂吉の次男だったんだっ!とか、ムツゴロウさんの動物王国と一緒にマンボウ国を作って日本から独立しようと意気投合したり、双極性障害を告白した(症状の良いときに明るい小説を書いていたなど)りなど、作者のことをいろいろ知ったことで印象がすごく変わった作品です。
大山