吉村昭(よしむらあきら)
中学2年生から高校生3年生まで超ハマりました!当時、お小遣いのすべてをこの人の書物に費やしてもいいと思えるほど読んでいます。私にとって、吉村昭は記録文学の最高峰です。そして記録文学が自分にピッタリあてはまっていたのでしょう。読んでいて臨場感がすごい。登場人物の苦悩や不安と絶望が直接自分の胸に届くように感じていました。代表作は数多くありますが、私がよく読んだ作品を紹介します。
・零式艦上戦闘機…ゼロ戦の設計に悪戦苦闘する堀越次郎技師の話
・戦艦武蔵…建造から撃沈までの壮絶な記録
・神々の沈黙…心臓移植をめぐるドロドロの物語
・海の史劇…はるばる日本海まできたバルチック艦隊の航海にも焦点を当てた日本海海戦の物語
・高熱隧道…黒部ダム建設の裏側で起きた現代では考えられないレベルの壮絶なトンネル工事
・深海の使者…大戦中ドイツに向かった潜水艦の壮絶な航海
・熊嵐…北海道で起きた日本史上最悪とされる獣害を記録した超壮絶な物語
・光る壁画…史上初めて胃カメラを作った日本の医者の物語
そのほかにも、陸奥爆沈、漂流、ポーツマスの旗など何度も読み返しました。
大山