藤沢修平(ふじさわしゅうへい)
筒井康隆を転機に記録文学以外のジャンルに飛び込んでいった私が好きだった時代小説です。あまり時代小説になじみが薄い人なら「たそがれ清兵衛」の作者と紹介すると、あっ!と思い出してくれるかもしれないです。
高校生の時に読んでいました。当時、用心棒日月抄、孤剣、刺客の3部作を読みました。その後、凶刃という4作目が出版されていますが、高校卒業後は浪人生として読書習慣がなくなってしまい、読んでいません。読書感としては、ふんわり柔らかな文体で物語が進む印象です。用心棒なので切り合いが繰り広げられますが残忍さはなく、どことなく切なさが残ります。
ちなみに、記録文学の吉村昭、時代劇の藤沢周平にのめり込んだため、司馬遼太郎というレジェンドをまったく読むことなく高校生を終えたのでした。
大山