戦争を体験した昭和一桁の人たちには、旧ソ連が大嫌いだという人が少なくないかもしれません。両親や叔父叔母たちはそうでした。この日は旧ソ連が参戦した日です。多くの満州在住の一般市民が虐殺され、捕虜となった人々は過酷なシベリア強制労働を強いられ、ここでも多くの日本人が亡くなっています。大正生まれでシベリアに抑留された人に当時の話を聞いたことがありますが、馬の餌を食べて生き延びたと言っていました。私も親の影響を受けていますので、基本的には旧ソ連は国家として好きにはなれません。国民一人一人には罪はないので好悪の感情は起きませんが、毎年この日を迎えるたびに犠牲者に対する強い想いとともに戦争の悲惨さを感じずにいられません。