職業柄『漢字』を扱うことが多いです。このシリーズでは常用漢字でも組み合わせると難解なものが多く、我々プロでも苦戦することがままあるものを紹介します。第1回は『岡目八目』です。『傍目八目』とも書きますが、お分かりになるでしょうか。当社の社員・講師を合わせても知っていたのは私を除いて1人です。多分年齢も関係しているのでしょうが、若いスタッフは聞いたこともない人がほとんどでした。10年ほど前に中学入試に出題された際に、当時の国語担当は全く知らず答えに窮していたので、私が答えを言い「第三者の方が碁の先手を当事者よりある程度読めることのたとえ」だと教えたほどです。でも説明しても初耳の上、碁も知らないので得心出来ないようでした。「亀の甲より年の功」ではありませんが、自分の世代にとって知っていて当たり前な漢字や言葉が、世代が異なるとそうではないのだと痛感しました。それにしても『漢字は難しい』です。今後一月に一回程度の割合でシリーズ化しますのでよろしくお付き合いください。