人間の本来の寿命は38歳

DNAを解析することで動物の寿命を推定する方法があり、そこから推測される人間の寿命は38年程度です。

これは野生動物の管理や保全のために続けられてきた技術です。例えば、絶滅危惧種を存続させるために必要な個体数を推測したり、水漁業では漁獲量の制限を定めるときに、種本来の寿命がどの程度かが分かると具体的な数値をもとに対策が打てるようになることが期待されます。

 

この技術を使えば、人間よりずっと長生きする動物や絶滅してしまった動物の寿命を推定することまで可能になります。

現在、世界で最も長生きすると考えられている哺乳類はホッキョククジラです。推定寿命は268年。絶滅したマンモスの寿命は60年。絶滅したピンタゾウガメは120年。ネアンデルタール人は37.8年。私たち人間の寿命が38年。でも医学と生活環境のおかげで2倍以上も生きることができているのだそうです。

 

大山