『備中松山城』には20分ほど急勾配を歩いてようやく到達しました。その時の感想は、機械がない時代によくこのような高所に城を建てられたものだという驚きしかありませんでした。また頂上から見晴しの素晴らしいこと。言葉では言いつくせないとはこのことだと感じたほどです。ふとその時、徒歩を選択した人のことが頭をかすめたのです。彼はバスでも大変な急勾配の道を歩き、バス停に着いても更に大変な道を歩かなければならないのです。おもわず「ご愁傷様です」と呟きました。この城は高所で風雨にさらされており、また老朽により石垣の崩落の危険を孕んでいるそうです。この圧巻な石垣がいつまでも残ってほしいと切に願います。