社会も、国語と同じく大きく変更されています。
①地理歴史分野
改定前は、「世界史A」「世界史B」から1科目、「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」から1科目選択という2科目が必修でした。つまり、生徒さんによっては、日本史や地理に一切触れないまま高校を卒業する可能性もあったのです。
なお、A科目とB科目の違いですが、B科目のほうが全体的に詳しく学ぶ科目でA科目は現代・近代に近い分野のみ扱う科目となっています。
改定後は、A・Bといった構成が廃止され、「地理総合」「歴史総合」という科目が新設され、どちらも必修となりました。また、地理探求、日本史探求、世界史探求といった科目も新しく設置されています。
②公民分野
改定前は「現代社会」、「倫理」・「政治経済」の中から1科目必修でした。
改定後は、「現代社会」は廃止され、代わりに「公共」が加わり、さらに必修科目に指定されています。
では、「公共」とはどんな科目になるのでしょう。
成人年齢が20歳から18歳に引き下げられ、高校生が社会に参加するために必要な知識を身につけ、様々な現代社会の課題に向き合い、判断し、解決する力を身につけることが求められています。教科書では、例えば模擬選挙、模擬裁判を取り入れたり、今起こっている社会問題に対して、生徒同士でディベートしたりといった「主体的・対話的で深い学び」が取り入れられています。
高校で学ぶ社会がそのまま卒業後の現実の社会生活につながる。そういった科目になりそうです。