アメリカの研究者が、ニューヨークとシカゴで、身分を隠して通りに立ち、紙コップとメッセージを書いたダンボールを持って通行人たちから寄付を集める実験をしました。その時、スーツと着た場合と、Tシャツにジーンズ姿の場合では、スーツを着た時の方が2倍も多く寄付が集まるという結果になったそうです。
研究報告では、
・スーツ姿の方が有能で人柄が温かく人間性もいいと評価される
・人はより高いステータス信号を示している人に近づく傾向がある
・服装のように表面的なものであっても寄付する価値があると判断する
スーツを着ていれば、困窮は一時的で、ほんの少しの助けがあれば、すぐに立ち直れるだろうという印象を人に与えられること。中には名刺を渡してくれる人もいたようです。逆にTシャツだと、たとえ寄付をしても絶望的だと思われてしまうそうです。研究者は、チャリティー活動など多くの慈善活動に対して、やり方などを考え直すきっかけにしたいと結んでいました。
大山