私の友人に、人工的な香りで気持ち悪くなってしまう人がいます。デパートの化粧品売り場や、フレグランスの類を扱うお店の前は息をとめて通り過ぎるとのこと。また、柔軟剤のきつすぎる香りや強い香水も駄目だそうで、商業施設だけでなく、職場でも苦労していると言っていました。友人はそれでも日常生活を送れていますが、世界にはこうした「感覚過敏」という症状を持っている人が一定数いるそうです。
感覚過敏とは、周囲の音や匂い、味覚、触覚、視覚など外部からの刺激が過剰に感じられて、激しい苦痛を伴って不快に感じられる状態だそうで、程度によっては日常生活に支障をきたす人もいるとのこと。
先日、あるお店が、決まった曜日の決まった時間のみ、「クワイエットアワー」と称して店舗のBGMを切ったり、照明を暗くする時間を作ったという報道を見ました。
世界でもこうした取り組みが広がっているということでした。当たり前と思うことが当たり前でない人がいるという事実に気付かされた報道でした。