初回は「手塚治虫」氏です。医師の資格を持ちながら漫画家としてその地位を確立した人物で、彼のような人物は決してもう登場しないでしょう。私がまだ生まれていなかった1950年代前半の作品である「ジャングル大帝」「鉄腕アトム」「リボンの騎士」が子供の頃にテレビでアニメ化され、夢中になって見たものです。中学生になり、設定では医師の資格を剝奪されたモグリの医者を主人公とした「ブラックジャック」に感動しました。しかし自身が経営する虫プロダクションの倒産に加え、胃癌に罹患して60歳という若さで逝去したのは本当に残念でした。いつも帽子をかぶってパイプをくわえていたいたのが印象に残っています。