寄生虫がリーダーを作っていたというビックリ研究結果が発表されました!トキソプラズマという寄生虫に寄生されたオオカミは、群れのリーダーになったり、群れを離れて一匹オオカミになる可能性も高くなることが分かったのです!
トキソプラズマは主にネコ科の動物を宿主とする寄生虫です。実は、トキソプラズマはネズミに食べられると、宿主のネズミから恐怖心を奪いネコに食べられる可能性を高くするという生態が知られていました。今回、トキソプラズマに寄生されたオオカミは、家族を捨てて新しい群れを作る確率が11倍、群れのリーダーになる確率は46倍高くなっていたこともわかりました。トキソプラズマに感染すると人間でもテストステロンやドーパミンといったホルモンの分泌量が増加して性的な魅力が増加したり、行動や性格が変化したりすることが分かっているため、同様の変化がトキソプラズマに感染したオオカミにも起きた可能性が推測されています。
大山