ファストフード、ファストファッションは、早く獲得したい層だけに特化したものではなく、一つの分野として成立しています。一方「ファスト教養」は欲望や不安に駆られた学習の在り方のように感じます。本来の教養とは似て非なるものではないでしょうか。はっきり言うと「手っ取り早くお金を得ること」が目的となっていると感じます。特にYouTubeに見られる教育系動画は典型的です。本来教養とは人生を豊かにするためのものですが、財布を豊かにするための小知恵にすり替わっている感じがします。手っ取り早い要約に頼らず、まともな本をじっくり考えながら読み、自分の言葉で価値観を形成する方がよほどファストに幸せになると思うのですが。