中学受験の生徒さん用のテスト問題を見ていたら、理科のテストでタンパク源としてのコオロギの有用性を考える問題が出ていました。ちょうど話題になっていた時期だったので、大変興味深く問題を解きました。
このところ、コオロギなどの昆虫食が話題になっています。今後の人口の増加とそれに伴う食糧危機に備えて、貴重なタンパク源として昆虫を利用しようという研究が進んでいます。
そもそも、現在の食肉(牛、豚、鳥など)は、その生物を育てるためにたくさんの飼料、資源、そして土地が必要です。昆虫の場合、その生育に必要な資源が少なくてすみます。
また、こうした食肉は生物のすべてを食用に利用できるわけではありません。例えば牛の場合、全体を100%としたときに、可食部はおよそ40%と言われています。昆虫食ではおよそ100%。さらに含有タンパク質の割合も高い…テスト問題では、こうしたことを読み取り、計算し、考えさせる作りになっていました。
今は培養肉の研究も進んでいますし、また、大豆ミートといった代用肉も徐々に普及してきました。
もう何十年かあとには、動物の肉を食べるなんて!!という時代になってしまうのかもしれません。