日本国民の低エネルギー 後編

 この原因は様々だと思います。経済面ではデフレに近い状況が続き、賃金が長期間停滞し成長も鈍く、「低位安定」が続いてきました。教育面では知識獲得に偏重し、課題発見能力や自己表現力の養成に手が回っていない。我が国は若年層を含めて失業率が低く、犯罪が少ない安全な社会ですが、前進するエネルギーがなければ社会の持続可能性も危うくなります。人への投資、特に若者への政策は少子化対策と同様に抜本的に強化する必要があると痛切に感じています。