1948年8月、アメリカから1隻の船が沖縄に到着しました。船には7名のハワイ在住の沖縄生まれの人と550頭の豚が乗っていました。太平洋戦争で多くの被害を受け、食糧難となった沖縄県民を支援するためでした。その航海は多難なものでしたが、無事陸揚げされた豚は県内すべての市町村に分配され、緻密な繁殖計画のもと順調に増え、4年後に何と10万頭を超え、沖縄の食糧事情は改善され、多くの人命が救われたそうです。この経緯は「海から豚がやってきた」と題して、記念碑に刻まれ、教科書の掲載やミュージカル化などにより、県内では広く知られています。恥ずかしながら私は初めて知りましたが、昔はこのように胸を打たれる良識ある行為が、戦後間もないの先人たちにあったことに誇りを持ちたいを感じました。