先月亡父の29回忌で北海道に帰郷した際に、両親の実家があった網走市を訪ねました。母親の実家は自分の出生地でもあります。かすかな遠い記憶と当時の住所を頼りに訪ねましたが、双方ともたぶんこの辺りだろうとしかわかりませんでした。ともに本家でしたので、お盆には親戚一同が会することもあり、多くのいとこと夏祭りの夜店等で遊んだ記憶も懐かしいです。そのいとこたちもほとんど高齢者となっています。母方のいとことは年賀状のやり取りで接点がありますが、父方の方は何人かは亡くなり、ほぼ消息も分かりません。北海道を出て45年が過ぎました。長い空白の時間とめったに帰省できなかった遠距離のせいでしょうか。今回自分が生まれた場所に数十年ぶりに来て、感慨深さとともに、とても複雑な気持ちになりました。自分が住んだ町について、何回かに分けてしばらく綴ります。