「ブラセボ効果」とは実際には薬効のない薬剤(本物の薬と同様の外見、味、重さをしているが有効成分は入っていない偽薬)でも効果が表れることを言います。ブラセボとはラテン語で「私は喜ばせる」という意味です。反対に薬屋担当医師への不信感があると薬剤の効果が落ちたり、有害な副作用が現れたりすることもあり、これを「ノセボ効果」と言います。いずれも脳の仕組みに影響された結果ですが、とても興味深いですね。前者は人間の快楽系のドーパミン神経に、後者は恐怖や怒り、不安などに関連するノルアドレナリンに影響を与えるそうです。ポジティブやネガティブな考え方と共通していますね。人間が感情の動物と言われるゆえんかもしれません。