不景気が長引く中国では、かつての高級志向からコスパ重視になったようで、北京の中心部では食べ放題で30元(約650円)程度のレストランに行列ができ、「貧乏セット」を呼ばれる格安メニューが人気を博しています。不動産不況が原因で景気回復の兆しは見えず、かつての我が国のようにデフレ不況に陥りかねない状況です。ただ私が訪中していた10年以上前は5元で十分食事ができたのですから、短期間で大きく発展した国であることは間違いありません。以前は「アメリカがくしゃみをすると世界が風邪をひく」と言われましたが、中国の不況も大なり小なり世界経済への影響は避けられないと感じます。