先週父のルーツを求めた東北の旅を綴りましたが、旅のもう一つの目的は東北大震災の復興状況を自分の目で見るためでした。福島県の海岸線は時間の関係で走破できませんでしたが、宮城県の石巻から岩手県の宮古までの海岸線を走りました。津波の到達点があちこちに明示されていたり、震災の記憶を残すための凄惨な遺構(大川小学校など)も見てきました。その際感じたのは、津波が押し寄せた海岸線に巨大なコンクリートの壁(防波堤?)が立っていました。高い物は何と10数メートル以上でした。押し寄せた津波以上の高さの防波堤なのでしょうが、当然「海が見えない」のです。正直ここまでやるのかという印象を受けました。昔から住んでいる方々は海が見えない風景に寂しさを感じていると思います。