伝統の地酒を300年間作り続けてきた「富沢酒造店」は、福島県双葉町にあり、東北大震災の後に帰還困難地域に指定されたため、再建の地を求めて日本各地を回りましたが、日本酒の複雑な規制の壁もあり、その地を見つけることができませんでした。そんな折物産展を目的に訪れたアメリカのシアトルで活路を見出したのです。この前例のない異国での再出発は想定以上の苦労がありましたが、13年の歳月をかけてシアトル産の日本酒ができたのです。現在アメリカでの日本酒人気もあり、多くの地元客が訪れています。大胆な活路と今後の成功を祈ります。