英国タバコ禁止法案 後編

 この法案には抜け穴があり、面白いことに喫煙行為そのものは処罰されないのです。つまり09年生まれ以降の18歳未満はタバコを買えないが、吸うことはできるのです。例えば海外で購入したタバコを吸っても処罰の対象にはなりません。またVAPE(ベープ)と呼ばれる電子タバコはこの対象外です。VAPEは紙巻きたばこの半値以下ですので、これでは法案の効果に疑問符が付きます。さらに法案に反対する議員も少なくないという事実があります。野党労働党は支持していますが、与党保守党議員の半分は反対の立場です。成立にはまだまだ山場がありそうですね。ちなみに同様の規制法が成立したニュージランドでは政権交代により廃止となっています。我が国では…。