全国でマンションの高経年化が止まりません。調査によると着工から40年以上の分譲マンションの戸数の推移は、向こう20年にわたって3倍近くまで加速度的に増加します。一方居住者の高齢化も同時に進み、マンション管理組合の担い手の高齢化も同様に進んでいます。この「二つの老い」が設備や建物の老朽化をさらに招きかねない状況にしています。各マンションには管理組合はありますが、ただでさえ積立金不足の上に、改修にかかる費用が年々高騰している現状では、再生に向けた運営が困難になっています。今後社会問題となっていくのは火を見るより明らかです。住宅行政の積極的なかかわりを望みます。