バングラデシュに「グラミン銀行」を創設したムハンマド・ユヌス氏は小口融資を通して貧困削減で大きな効果を上げ、2006年にノーベル平和賞を受賞しています。彼は貧困層の支援を通じて人間が秘める創造力に気づき、ソーシャルビジネスという概念を提唱し、社会課題の解決に挑んでいます。彼は現在の富が集中する資本主義の弊害を説き、集中ではなく分かち合い、思いやり、助け合いの経済に転換するよう提唱しています。利益の最大化ではなく、社会問題の解決を目的にするソーシャルビジネスは、利益や売上ばかりを追求する資本主義に一石を投じています。ユヌス氏は今年85歳ですがまだまだ意気軒昂で頼もしい限りです。
