国の人口を維持するためには合計特殊出生率2.1が必要とされます。現状これを大きく下回っているのが、韓国の0.72,香港の0.77、台湾の0.87、中国の1.09、そして我が国の1.20です。特に韓国は現在の傾向が続けば2100年までに人口が半減する見込みです。70%以上という高い大学進学率のわりに、新卒の就職率は60%台にとどまります。これは大企業志向が高く、就職先に妥協できないことが要因の一つです。ゆえに就職が遅れ、特に兵役のある男性は30前後で働き始める、その結果結婚適齢期が遅れるという悪循環となっています。また首都ソウルに総人口の半分以上が集中しているため、住宅価格が高騰し、結婚後も共働きでないと暮らしが苦しいという現状もあります。我が国以上の少子化とはいえ、他人ごとではありません。