エルトゥールル号遭難事件

 今年はトルコとの外交関係が樹立して100周年に当たります。100年以上前の1890年に起きた「エルトゥールル号遭難事件」が大きな起点となっています。これは和歌山県串本沖でトルコ軍艦エルトゥールル号が遭難し、乗組員600名のうち500名以上が死亡または行方不明となった事件です。この際串本町をはじめ多くの人々が遭難者の救助に努め、救護にあたりました。この事件はトルコ国内に広く伝わり、友好関係が始まり、1985年のイラン・イラク戦争の際にトルコの飛行機が多くの日本人を救出するといったことにつながりました。当時残念ながら、われわれ日本人はエルトゥールル号事件を忘れていましたが、トルコ人は子供のころから教科書でこの歴史を学び続けており、日本人救助につながったのです。素晴らしい話ですね。