ここ最近問題となっている食品ロスは「消費は美徳」と言われた高度経済成長期やバブル経済期を通じて増え続けてきました。現代の日本は食べ物を粗末に扱う「飽食の時代」となっています。国内では子供の9人に1人が貧困状況にあるとされているにもかかわらず、一方で21年度は食料廃棄量が523万トンに達しています。食品メーカーの賞味期限までの期間の三分の一を過ぎると廃棄する商習慣の見直しはもちろんですが、家庭に眠っている廃棄食品の寄付を進めることも大切です。食中毒などの事故が起きた場合のリスクばかりを考えるという、過度な安全意識を変えることも必要です。海外に目を向けると食糧難であえぐアフリカなどの途上国諸国の現状を見るにつけ、恥ずかしい限りと思うのは私だけでしょうか。