橘は別名ヤマトタチバナやニッポンタチバナと呼ばれる、日本固有のミカン科の常緑樹です。平安時代には京都御所紫宸殿の庭に植えられ「右近の橘」と称され、また寺社にも多く植えられるなど古くから珍重されています。初夏に薫り高い白い花を咲かせ、秋には橙色の実を結びます。長生きや繁栄を象徴する縁起の良い木とされ、源氏や平家など多くの家紋の意匠に使われました。また500円硬貨の裏面「500」の数字の両サイドに添えられている植物も橘です。私も今回初めて知りました。