言わずと知れた空調機器の世界的企業です。「失われた30年」の中で、中国、欧米、インドとほぼ無毛であった地でナンバーワンの売上高を挙げている稀有な日本企業です。そして現在北米でもシェアトップを視野に入れるほど成長を続けており、ダイキンの誇るインバーター技術は世界中に広まりつつあります。日本のエアコンは100%インバーターを採用していますが、高価なため価格的に普及が難しい地域にはその特許技術を開示するという奇策を打ち、ほぼ普及していなかった中国では今やほぼ100%となっています。またインドでは現地工場を作り、関税がかからないことで安価な価格的で提供し、爆発的な売り上げ増となっています。冷房を使う習慣があまりなかった空調不毛の地の欧米では、認知度を高めるため、徹底したどぶ板営業を行い、その売上高はここ20年で7倍に達しています。多くの日本企業が海外企業に敗れて続けている中で、胸のすくような活躍ぶりです。