私は歴史が大好きなので多くの武将の生きざまを書から学び、実生活や会社経営に生かしています。初回は織田信長の父である「織田信秀」です。彼は天皇や朝廷に多額の献金をしたり、著名な歌人や公家を接待し、その教養や礼法を学んだ武将として知られています。しかし彼は自分の後継者である信長に対する教育、つまり帝王学を全く学ばせず、信長のやりたいことだけを学ばせたのです。息子の時代には危機の時代になると喝破し、危機に対してそれを乗り切れる「自信」を与えさせるために、好きなことを極めさせたと解釈されています。結果信長は挫折感を味わったことがない、劣等感のない人物となり、今川義元を倒し、天下布武の道を歩んでいけたのでしょう。ただこのような人は一般人の苦しみや悩みを推し量ることは難しく、信長に疲れ切った明智光秀に謀反を起こされます。倒された信長はその理由がわからなかったと推測します。優秀な国人の育成には成功した信秀ですが、信長の暴走を止める人物までは想定していなかったのでしょう。この点は伊達輝宗とは対照的です。続きは次回へ‥。